投稿者 – 西野タマ様
これは大学生の4人組が体験した話です。深夜に1人の家に集合して麻雀に興じていたのですが、突然怒鳴り声が部屋中に響いたそうです――。
「うるさい!今何時だと思ってるんだ!」
学生たちが窓の外を見てみると、そこには顔を真っ赤にして怒っている中年男性が立っていて、4人を睨みつけていたのです――。
「すみません!すみません!」
驚いた学生たちは口々に謝りだしました。すると怒った中年男性が――。
「そうか。分かればいいんだ。もうちょっと静かに頼むよ」
そんな事を言いながらその場を立ち去って行きました。
そうなってから気が収まらないのは学生たちの方です。確かに時間も考えずに騒いでいたのは自分たち。悪いのは分かっているのですが、突然頭ごなしに怒鳴りつけられてもいい気分がしない。彼らは悪態をつき始めました――。
「なんなんだあのおっさん!」
「うるせぇオヤジだなぁ!?」
「言うほど大きな音なんて出してないじゃん!」
次々に飛び出てくる不平不満を漏らしていました――。
そんなこんなで皆でグチグチとしている中、1人だけ、部屋の主である学生は何も言わずにずーっと黙りこくっているのです。それも真っ青な顔をして。
気になった残りの3人が一体どうしたのかと尋ねると、部屋の主が震えた声でこう言ったのです――。
「まだ気が付かないの?」
何の事だ?と不思議に思う3人。部屋の主は静かに続けます――。
「だってさ、ここ……。2階じゃん……」