投稿者 – 西野タマ様
これは以前、怪談会に出席した時に聞いた話です。お話しされていた方は電車の運転士をされているとのことでしたので、おそらく人身事故に関するものかと予想しつつ聞いてたのです――。
お勤めされているのが何処の鉄道会社であるかはおっしゃっていませんでしたが、K円寺駅、Yツ谷駅などの駅名が挙げられていたので、おそらくはJRのC央線ではないかと思います。
ある日始発の電車を運転してK円寺駅へと進入していた時です。ホームの端っこ、最初に見えてくる部分に何かがあるのを発見しました。
アレは一体何なのかと目を凝らしてみると……。そこに置かれていたのは、人間の生首だったのです。
ギョッとしてもう一度よく見てみると、やはりそんなところに生首など置かれているわけも無く、とても気味が悪いと思いました。
その日、仕事で手が開いた時に先輩職員にこの事を話してみたそうです。どうせ先輩からは――。
「まーたお前は何を言ってんだか(笑)」
などと言われるだろう……。そう思っていたのですが、帰ってきた言葉はそうではありませんでした――。
「それ、俺も見た事があるよ」
どうやらこの、始発のホームで生首を見てしまう。という現象は、C央線で運転士をしている人は皆見ているものだそうです。そして会話の最後に先輩からこう言われたそうです――。
「それを見た日はな、必ず人身事故が起こるんだよ」
まさかそんな事……。そう思って半信半疑でいたそうなのですが、その日、本当に人身事故が起こってしまったそうです。
これはK円寺駅とYツ谷駅でよく起こるのだそうです。