怪談短編集」タグアーカイブ

通夜の足音

投稿者 – 仔犬神スケキヨ

 以前勤めていた会社を退職して以降、再就職もせずにフラフラとフリーターをしていた物流倉庫。ある日の休憩時間、喫煙所で先輩の上田さんに声を掛けられた――。

「君さ、霊感とかあるの?」 続きを読む

おじいちゃん

投稿者 – 仔犬神スケキヨ

 これは私の母方の実家、所謂田舎の方に住んでいる友人から聞いたお話です。

 彼は子供の頃に親と喧嘩になったりすると、庭にあった古い井戸に隠れて夜になっても家の中に戻らないというダダをこねたりしていました。 続きを読む

心霊センサー

投稿者 – 仔犬神スケキヨ

 私が学生の頃のある日、よく一緒に遊び歩いていた先輩「ヒロトさん」からいつもの様に電話が掛かって来ました――。

「暇だから散歩でもしに行かない?」

 ヒロトさんは大学がある土地が地元であり、サークル活動終わりによく後輩たちを家に招いては色々とお世話をしてくれたのでした。 続きを読む

助手席

投稿者 – 仔犬神スケキヨ

 学生時代の友人が、当時アルバイトをしていた時の話をしてくれました。

 彼は「棚卸」という、スーパーやコンビニ、ドラッグストアーの深夜の時間帯や閉店後に作業するアルバイトをしていました。商品在庫の数量や金額を、ハンディスキャナーで読み取って登録する様な仕事だったそうです。 続きを読む

吐息

投稿者 – RENKO様

 これは、僕が高校2年生の時に体験した出来事です――。

「今日同窓会行ってくるから。帰り遅くなるから、ゴハン自分で食べてね~」

 両親は高校の同級生同士で、同窓会があったりすると2人揃って出席するため、両親共に家を空けるんです。 続きを読む

ホテルの4階

投稿者 – もらさん様

 僕の友人で感が強い人がいます。彼は高校の時に格闘技系の部活に入っていました。学校自体がスポーツ強豪校で、彼の部活もかなり強かったらしく、全国大会に出場することになったんです。 続きを読む